第51回情報科学若手の会に参加してきました
毎年9月頃に開かれている情報科学若手の会というイベントがあって、その名前の通り若手と呼ばれる人たちが同じ場所に集まり数日間ディスカッションを交わしたり交流をする場があります。
実際にはディスカッションという堅苦しいものよりかは雑談に近い感じで、Webサイトにもある通りインフォーマルな雰囲気が特徴となっています。
僕はこの会に参加するのは3回目なのですが、実をいうと今まで一度もブログを書いてませんでした。すみません。
会の詳しい内容については他の参加者や幹事の方が数人ブログを書いてくださっているようです。
情報科学若手の会 #51 に参加してきた | κeenのHappy Hacκing Blog
例年は山喜旅館という静岡県伊東にあるレトロなところで開催しているのですが、今年はいろいろな事情があって軽井沢にある軽井沢研修所というところで開催されました。
避暑地と呼ばれるだけあってやはり軽井沢は涼しくていいですね。朝に適当に付近を散歩していましたが、なかなかに快適でした。
この軽井沢研修所、公益財団法人 加藤山崎教育基金によって運営されているそうで、研修所の敷地内には広大な植物園があったりとなかなか「お金の力」を感じる場所でした。
http://www.kato-karuizawa.jp/pdf/map05.pdf
僕は実際に見ていないのですが、他の参加者によると近くで温泉を掘っていた、なんてこともあったそうです。すごいですね。
じつはこの研修所、天皇陛下も訪れるようで、施設案内には乗っていない謎の部屋があったりしましたがどうやら本当のようですね。
天皇皇后両陛下のご日程:平成30年(7月~9月) - 宮内庁
ご挨拶,少時ご歓談(長野県知事,県議会議長,県警察本部長)
とあるのであの謎の部屋を使ってご歓談されるのかと存じます。
セッションの方は面白い発表が多く、一番印象に残ったのはやはりコンテナデータセンタの話でした。「コンテナ即売会」「おっさんレンタル」などのパワーワードに加えて、法律や税金などの問題や実際の作業風景に詳しく言及されていて大変面白い発表でした。世界でも類を見ないトピックなので海外の人の反応はどうなんだろう、と思ったら意外にも英文記事になっていませんでした。少なくとも会場の反応は、質問時に「自分もコンテナデータセンタ欲しくなったんですが」と始める人が多く現れて大人気でした。
他にも面白い発表が多くて、「Lispはすごい」ということがわかりました。Lispはすごいですね。
久しぶりにntddkに会いました。彼の発表 The Art of De-obfuscation は部分的にしか知らなかったことが綺麗に組み立てられていく感じでとても良かったです。Program Synthesisあたりの話は詳しい実装を読んだことがなかったのでなるほど、となりました。
一応僕もショートで「CTFと現実世界」というタイトルで発表をしてきました。
CTFはあくまでも競技だけど、現実世界のバグとの関わりや実際の研究成果が深く影響する場でもあるという主張です。
この手の話はそもそも最新の情報を知っている人がかなり少ない(実際のCTFプレイヤーくらい)ので、今回発表しました。感想や意見などお待ちしております。
ちなみに今回は幹事の一人であるkyontanの車に5人で乗って移動していました。蕎麦やステーキを食べられたし温泉も入れたしで最高でした。しばらく日本にいなかったこともあって少し感動しました。車の手配・運転をしてくれたkyontanにこの場を借りてお礼を。ありがとうございました。
今年も楽しかったので来年も参加したいですね。幹事の皆さま本当にありがとうございました。